Rothko Chapel

ロスコ・チャペル | BOOK | RIZZOLI ELECTA | 132pages | Hard cover | 260 ×287mm | 2021

世界的に有名な「ロスコ・チャペル」の50周年を記念して、修復されたばかりの建物とキャンパスの様子を、写真と学術資料で紹介する本です。

ロスコ・チャペルは、抽象表現主義の先駆者であるマーク・ロスコが描いた14点のモダニズム絵画が展示されているヒューストンにある宗教を超えた聖なる空間で、世界の人権、芸術、精神性に貢献しています。1971年、芸術家であり慈善家であるドミニク・デ・メニルとジョン・デ・メニル夫妻によって設立されたこのチャペルは、深遠なもの、奇跡的なもの、人間の精神の神聖さを表現するというロスコのビジョンに最大限の信頼を寄せ、知性と精神のオアシスとなっています。
ロスコの象徴的な絵画が展示されているこのエキュメニカルな聖地で、訪れる人々が癒しとインスピレーションを求めているこの聖地を、写真や学者の見解を交えて紹介する大判の本です。パメラ・スマートは精神的な側面について語り、スティーブン・フォックスはヒューストンの文脈の中でこの建築を位置づけています。
チャペルは、拡張されたキャンパスの中に再構築され、多くの訪問者のための体験を高めています。鑑賞者が静かに座ったり、八角形の落ち着いた雰囲気の中を移動したりするとき、再設置された天窓はロスコの力強いパネルのニュアンスをよりよく表し、雲が上空を通過するときなど、状況の変化に応じて屋外とのつながりを深めることができるようになっています。